お客様のご相談で私がお話をさせてもらう方は、もちろん電話の向こうにいるお客様です。
対人関係でお相手の感情や心情を気にされてご相談を受けるのですが、私が聞くのは「お客様側の言い分」のみです。
恋愛、職場の人間関係、親子関係、ママ友、ご近所関係
様々な人間関係が日常には存在します。
私がそのお客様の気になること、言い分、気持ち、状況説明を聞いて、カードの力を借りて、客観的に分析し、過去から未来にかけて読み解いていくのですが、渦中にいらっしゃるお客様には見えない情報も多々でてきます。
お客様が冷静になってそれを聞くことによって、今後のご自身の行動、考えの道筋をたてていくお手伝いをさせてもらっています。
お電話を下さる方のほとんどは落ち着いてお話をしてくださる方が多いのですが、
落ち着いてはいらっしゃるけれど口調の中に相手に対する不平不満がぎっしり詰まっている話し方をされる方は、
起きた出来事に感情を乗せやすい癖をお持ちだと思います。
口をとがらせて話すといえば雰囲気が伝わりますでしょうか。
それが起きた出来事とその方の感情がマイナスに振れた時と、
お電話をいただいているタイミングはタイムラグがあるのですが、
数時間、数日経っても感情が乗っかったままの話し方をされる方はその出来事が頭から離れず、
相手に腹立たしさや不満が満載で「私が不愉快である」という感情から抜け出せなくて、
しんどい思いをされていらっしゃると思います。
どちらの話し方が良い、悪いではなくて、どちらの話し方もあって良いのですが、
後者の話し方をする方は「相手を責めやすい傾向にある」ということはやや念頭に置かれておいた方が良いかもしれません。

その場合、「私が大変だからそれをわからないあなたが悪い」
「私がこんなに一生懸命やっているのに、それを理解してくれないあなたはひどい」
「私が嫌な気持ちになるからあなたのその行動をやめてもらわないと、私は気分が悪い。原因はあなたにあるんだ」
などと原因がまず相手にあるというとらえ方をされがちです。
あなたにも原因はあったのかもしれませんが、
あなたの中では相手の中に原因があるに違いないという思いから離れることができません。
そのようなとらえ方をしてしまうのは、
子供のころに傷になったトラウマが原因の場合もありますので、あなた自身を責めないようにしてください。
「兄ばっかりほめてもらえて、私が頑張っていい成績をとっても親は私には何も言ってくれない」
「妹ばかり可愛いといってもらって、私には可愛いといってくれない」
など、幼いころの周りの言動から感じたマイナスの感情があなたに傷を作っていることもあるからです。
「私はいくら頑張っても認めてもらえない」
「いつも評価されるのは私じゃない人」
「どうせわたしなんて」
などという感情が、今の人間関係で相手に対して再現されてしまい、
やたらと相手に対して反抗的になったり攻撃的になったりするあなたがいるのかもしれません。
ここで立ち止まって考えていただきたいのは、
今目の前にいるその人はあなたを過去に傷つけた人ではありません。
別の人です。
あなたの過去の感情、傷ついた感情が再現されてしまっているのです。
あなたが相手に対して自分の思いを認めさせようとするのは過去の自分と戦うことだなとおもいます。
過去の傷ついた自分を正当化しようと、
相手を屈服させることで自分の言い分が通ったと、「勝った」と自分の感情をおさめようとしていませんか?
それをされた相手はあなたに対して面倒な人だという感情を抱き、
あなたから離れていくという選択をするかもしれません。
恋愛なら別れれば、その相手との関係は終わりにすることもできますが、
もしあなたが感情をぶつける相手が職場の人や生活の為に関わらなければいけない現場での人間関係ではすぐに断ち切ることは難しいですし、相手があなたに見切りをつけて離れていくこともあまりないでしょう。
この場合の離れるは物理的にではなく、人間関係にしっかり線を引かれるということです。
あなたが同じ方法を撮り続ける限り、先方は、
あなたの言うことを一切聞かなくなる、力であなたを押し付ける、あなたを無視するなど嫌な事象が終わりません。
そうすると人間関係がぎくしゃくして、理解されないことが不満なあなたがずっと相手にストレスを感じている状況が継続します。
ただあなたがずっと我慢をして、耐えろというわけではありません。
主張をするときは冷静に相手に対して主張をする。
私の感情をメインに説明をしない。
感情で話すのではなく、理にかなわないとか仕事の進め方としておかしいと思うとか「意見」として伝えていくのです。
感情が前に出て話してしまうと、話が勝手に広がってしまうことがあります。
「この人はもともと私のことが嫌いだからこういう言い方をするんだ」とか「私のことをできないと思っているから馬鹿にしているんだ」とか、「ああ、あの時もそうだった」と話の論点が感情によってずれていきます。
相手を責める口癖を直す。
その相手との関係性がどうしても苦しいのであれば、その場を離れる。
わかってもらえないのであれば無理やりわからせようとしない。
自分からパターンを変えてみましょう。
あなたの居心地をよくするためには相手を変えるより、自分がちょっと変わってみる方が簡単です。
そこでなんで私が折れなきゃいけないんだと戦わない。
もし理不尽なことをあなたに押し付けてくる人があなたの周りにいるのであれば、
そしてそれが本当にひどいことであれば因果応報、その方は別の機会で必ず試練がやってきます。
あなたがその人に試練を与えなくてよいのです。
試練は神様がその人に与えるので、
自分が心地よく過ごせるように環境をあなたなりに整えていきましょうね。
応援しています。
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